『よひとやむみな』岩戸の巻「中を生きる」

『よひとやむみな』（2021年・ナチュラルスピリット社）本文より一部抜粋

岩戸の巻「中を生きる」より

右が正しいと言う人や左が正しいと言う人、
さまざまじゃ。
そなたの基準で、とがめてはならん。
世界のことは、みな、
己おのれの心に映うつっているだけじゃと申した。
心に映うつっていることしかできん。
ひとり一人がどちらを選ぼうと、
その人間の信じる世界で動いているだけじゃ。


とがめてはならん。
とがめることは、我われよしぞ。
周辺ぞ。分かったか。


この道は、真中まなかを行く道、
中庸ちゅうようじゃ。
左でも右でもない。
優劣でもない。
正しいか間違いかでもない。
両方を受け入れて、
両方を理解して中心におることじゃ。


中心におらんと両方は見えん。
同じ距離で、両方を観察するのぞ。
判断は無用じゃ。
判断が出ると偏かたよりとなり、
周辺部のエゴに巻き込まれるぞ。


今までのような宗教や教えの集団は潰れる。
神が潰すのではない。
自ら潰れるのじゃ。


この神示、身魂みたまに入れて、
マコトの道に生きてくれよ。
わたくしの申すことは天の道ぞ。
地の道ぞ。
人の道ぞ。
それらはすべて宇宙の理ことわりであり、ひとつじゃ。


この度の岩戸開きが済んだとて、
すぐに良いことばかりはない。
肚はらの底から余計な考えや枠わくを外して、
素直に神の申す通りにするのが何より結構なことぞ。