こんにちは。最近、多死社会という言葉をよく耳にしますよね。今年も年間死者数が過去最高を更新したと報じられています。テレビやネットニュースで、芸能人や著名人の訃報を目にすることも増えました。
「大好きな人が亡くなった」「父母や祖父母、兄弟が亡くなった」「恩師を失った」…そんな経験をされた方も多いかもしれません。身近な人の死に直面すると、深い悲しみや喪失感に包まれるのは当然です。でも、ここで少しだけ視点を変えてみましょう。
実は、わたしたちの本質は魂であり、この魂には死という概念が存在しません。わたしたちは、もともと死なない存在なのです。今日は、この考えについて少し掘り下げてお話ししてみます。
物質としての「身体」と魂の違い
まず、死ぬのは「身体」であって、「わたしたちそのもの」ではありません。具体的に言うと、わたしたちの身体は約37兆個の細胞からできています。この細胞たちは、一定の寿命を持ち、いずれ死を迎える運命にあります。
これを説明するのがヘイフリック限界という概念です。簡単に言えば、細胞には分裂できる回数に限界があるということ。この限界を超えると、細胞は分裂を停止し、やがて死んでしまいます。つまり、わたしたちの身体そのものは、時間とともに老い、最終的には死に向かうように設計されています。
しかし、それが「わたしたち」という存在の終わりではありません。本質である魂は物質とは異なり、不滅の存在なのです。
魂は死なない存在
では、魂が死なないとはどういうことなのでしょうか?これはスピリチュアルな視点からの考え方ですが、魂は身体という「乗り物」を通して、この物質世界で経験を積むために存在しています。身体が役目を終えたとき、魂は次のステージへ進むだけです。
たとえば、こんなイメージを持ってみてください。
魂はドライバーで、身体は車です。車が壊れて動かなくなったら、ドライバーは新しい車を探すか、別の方法で目的地に向かいます。
車が壊れてもドライバーは消えないように、身体が死を迎えても魂は存在し続けるのです。
自死について考える
ここで少し重い話題ですが、自死についても触れてみます。自ら命を絶つという行為は、自分自身を殺しているように思えるかもしれません。しかし、実際には、わたしたちの身体を構成している細胞や微生物たちを「壊している」だけなのです。
細胞や微生物たちはわたしたちを守ってくれた存在です。わたしたちの魂がこの地球で様々な経験を積むために協力してくれた存在たちです。
その存在たちを殺すという行為をしてしまった魂は、あの世に行き最大限の悲しみを経験することになります。
そして、魂そのものを消し去ることはできません。どれほど辛い状況でも、魂は存在し続け、次の学びや経験を待っています。
だからこそ、命を絶つという選択をする前に、もう一度考えてみてください。今の身体を大切にし、あなたがこの世界で経験しようとしていることに向き合うことが、魂にとって最も大切なことなのです。
感情と波動の関係
身近な人を失ったとき、悲しみや喪失感に襲われるのは自然なことです。この感情を否定する必要はありません。悲しみをしっかりと感じることも、魂の成長に繋がります。
しかし、注意が必要な感情もあります。それが、
- 後悔
- 怒り
- 罪悪感
- 虚無感
- 孤独感
- 復讐心
これらの感情は、わたしたちの波動を下げる原因となります。波動とは、簡単に言えば、エネルギーの状態を指します。波動が下がると、わたしたちの現実世界に影響を与え、よりネガティブな状況を引き寄せてしまうことがあります。
波動を高めるためにできること
波動を高め、心の平穏を取り戻すためには、次のような方法が効果的です。
1. 感謝の気持ちを持つ
故人との思い出を振り返り、その人が自分に与えてくれたものに感謝してみましょう。
例えば以下のような感情です
「お父さんが教えてくれたあの言葉、今でも私の支えになっています。」
「大好きだった芸能人の○○○。私の青春期を輝かせてくれてありがとう!」
2. 自然の中で過ごす
自然のエネルギーに触れることで、心が癒され、波動が高まります。
例えば以下のような感情です
「週末に近くの公園を散歩してみました。風の音や木々の揺れる音が心地よかったです。」
3. ポジティブな行動をする
自分が少しでも明るい気持ちになれる行動を取り入れてみましょう。
例えば以下のような感情です
「好きな音楽を聴いて、部屋の掃除をしました。心が軽くなった気がします。」
最後に
わたしたちは、本質的に死なない存在です。身体は有限ですが、魂は永遠です。この世界での経験はすべて、魂の成長のためにあります。身近な人の死に直面したとき、悲しみをしっかり感じつつも、その背後にある「魂の旅」という視点を思い出してみてください。
そして、死を過度に恐れる必要はありません。死は新たな始まりを意味します。
きっと、それが新しい気づきや希望を与えてくれるはずです。