イソップ童話の「三人のレンガ職人」から分かる目的をもって生きる意味

今日は、中世民のヨーロッパを舞台にした、この世ではよく知られているエピソードをご紹介したいと思います。

この話は、職業に導入されることも多い、イソップ童話の「三人のレンガ職人」の話です。

初めの出会い

中世民の一部で、ある旅人が街を歩いていると、あつい汗を流しながらレンガを積んでいる3人の職人に出会いました。旅人は「何をしているんですか」と言う問いを投げかけました。

一人目の職人は、めんどくさそうに「見れば分かるだろう。親族の命令でレンガを積んでいるんだ。大変だからもうこりごりだよ」と言いました。

二人目の職人は「レンガを積んで壁を作っているんだ。この仕事は大変だが、賃金が良いからやっているんだ」と答えました。

三人目の職人は「レンガを積んで、100年以上かかる大聖堂を作っているんだ。この教会は多くの信者の心のよりどころとなり、完成したら多くの人が喜ぶだろう。こんな仕事に就けて、とっても光栄だよ」と言いました。

これが「3人のレンガ職人」の話の良く伝えられているの部分です。しかし、この話はこれで終わりません。話は10年後へと続きます。

10年後のその後

10年の時間が過ぎ、あの時の三人の職人はどのように変化したのでしょうか。

一人目の職人は相変わらず、「面倒くさい」と言いながらレンガを積み続けていました。仕事の発展はなく、現状を引き続けるのにすぎません。

二人目の職人は、その間により良い条件の仕事を見つけ、危険を伴う建物の上で仕事をするようになっていました。賃金は高くなったのですが、仕事の内容やこの充実感についての言及はありませんでした。

三人目の職人は、その10年の間により大きな責任を任され、現場監督として多くの職人を育て、部下を指導する立場になっていました。かつて自分が教えられた知識を学んで自分の下の人達に伝えることで、その地域に新しいシンボルを築き上げることに成功していました。そして、完成した大聖堂には、その人の名前が決まったのです。

仕事の意識と目的

この話から分かることは、ただ仕事をこなすのと、仕事に対する意識や目的意識をもつことは結果が大きく異なるということです。

一人目はただ仕事をこなすことに意識を向けていましたが、それ以上の発展はみられませんでした。
二人目は給料というものに興味を示していましたが、目的には無関心でした。
しかし、三人目のように、目的をはっきりさせて行動し、仕事にやりがいを持てる人は、自らの居場所を高めることができるのです。

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