
皆さんは、人類の起源はどこからだと思いますか?
人間の進化を辿ると、「どこからが人間か」という定義は複数ありますが、一般的にはホモ属(Homo)に属する段階から人間とみなされることが多いです
それでは、人類の進化の流れを詳しく解説して行きましょう。
人間の進化の主要な段階
1. 700万年前:最古の人類の祖先(サヘラントロプス・チャデンシス)
- 最も古い人類の祖先。まだチンパンジーに非常に近い姿をしていましたが、二足歩行の兆候が確認されています。
- 「人類の分岐点」として位置づけられています。
2. 400万年前:猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)
- 直立二足歩行が本格的に発達。代表例が「ルーシー」(エチオピアで発見された骨格)。
- 石を使った簡単な道具を使い始めるが、まだ原始的な生活を送っていました。
3. 200万年前:原人(ホモ・エレクトス)
- ホモ属に分類され、ここから「人間らしさ」が明確になります。
- 道具の製作や火の使用を始めたのが特徴です。
- アフリカを出て、アジアやヨーロッパに広がっていきました(北京原人、ジャワ原人)。
4. 40万~4万年前:旧人(ネアンデルタール人)
- 狩猟・衣服の使用・埋葬の風習を持ち、高度な社会性を備えていました。
- ヨーロッパや西アジアで生存していましたが、ホモ・サピエンスに取って代わられる形で絶滅。
5. 30万年前~現在:新人(ホモ・サピエンス)
- 現代人の直接の祖先です。高度な知能と言語能力・芸術活動を持つようになります。
- 約10万年前にはアフリカから世界各地に広がり、約4万年前にはネアンデルタール人と共存しながらも生存競争に勝利。
- 現代人の基本的な骨格と文化的特徴が完成します。
「人間」とはどこから?
- 科学的には:「ホモ属」に分類される200万年前のホモ・エレクトスからが「人間」とされることが多いです。
- 現代人(新人)の直接の祖先は約30万年前のホモ・サピエンスです。
もし精神面や社会性で「人間らしさ」を基準にするなら、40万年前のネアンデルタール人や、初期のホモ・サピエンスがその境目です。
ピンバック:「人」と「人間」の意味の違い | 株式会社 なると未来書店