日本最古の神社『大神神社(おおみわじんじゃ)』

神社は日本固有の宗教である神道の教えにおける祭祀施設で、日本には神社がおよそ8,5000社以上あると言われています。
(登録外も含めると10万社以上あると言われている)

神社個々を見ると建立された時期は様々で、古代以前にまでさかのぼるところもあれば、明治期に新設されたものもあります。

ただ古い神社だと文献に頼らないとその歴史を辿ることができないために正確な年代を測るのが難しく、いくつもの神社が「日本最古の神社」を自称しています。

日本最古の神社として有名なのは、大神神社(おおみわじんじゃ)です。
大神神社は奈良県桜井市にあり、その歴史は非常に古く、記録上、日本最古の神社とされています。

大神神社の特徴

  • 創建時期: 正確な創建年は不明ですが、記録によれば、大神神社は少なくとも弥生時代には存在していたと考えられています。
    『古事記』や『日本書紀』にも記載されているため、神話の時代から信仰の対象とされていた可能性があります。
  • ご祭神: 大神神社の主祭神は、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)で、山の神や農業の神として崇められています。
  • 神体山: 他の多くの神社と異なり、大神神社には本殿がありません。その代わりに、三輪山(みわやま)自体がご神体とされています。
    この山を神聖なものとして崇拝し、山全体を祀るという形式は、日本の原初的な神道信仰を示しており、日本最古の形態を残しています。

三輪山(みわやま)と大神神社の関係

三輪山(みわやま)と大神神社(おおみわじんじゃ)は、非常に深い関係を持つ神聖な場所です。
大神神社は奈良県桜井市にあり、三輪山自体を神体山(ご神体)として崇拝する、古代からの自然信仰が続く神社です。

1. 三輪山がご神体

大神神社の最も大きな特徴は、三輪山(みわやま)自体がご神体であるという点です。
一般的な神社には神を祀る本殿があり、その中に神が宿るとされる神体(御神体)が安置されますが、大神神社には本殿がありません。
その代わりに、神社の背後にそびえる三輪山全体が神として祀られているのです。

  • 山岳信仰の伝統:日本の古代信仰では、自然の中に神が宿るという考え方があり、山や川、岩などが神聖視されました。三輪山もその一例であり、古代から「三輪山=神」として崇拝されてきました。
  • 大物主大神(おおものぬしのおおかみ):三輪山のご神体として祀られているのは、神道の神である大物主大神です。この神は、国土を守護し、平和と繁栄をもたらす神として古代から信仰されてきました。大物主大神は『古事記』や『日本書紀』にも登場し、大国主命(おおくにぬしのみこと)の別の姿ともされます。

2. 三輪山への登拝(登山)

大神神社では、参拝者が三輪山(みわやま)への登拝(とうはい)を許されています。
通常、神体山に登ることは禁じられている神社が多い中、三輪山への登拝は神聖な儀式とされ、今でも多くの信仰者が三輪山に登り、祈りを捧げます。
ただし、登拝は厳粛な儀式として行われ、登山前に受付で手続きを行い、決められたルールに従って登ることが求められます。

3. 古代からの神道の中心地

大神神社は、日本最古の神社とされることも多く、日本神道の源流を象徴する場所です。
三輪山と共に、大物主大神を中心とする信仰は、日本全国に広がり、特に農業や商業の守護神としても崇敬されています。

他にもある「日本最古説」の神社

  • 出雲大社(島根県)も、非常に古い神社として知られており、創建は大神神社と同じく、神話時代にまでさかのぼるとされています。
  • 伊勢神宮(三重県)は、日本の皇室の祖先神である天照大御神を祀る最も重要な神社ですが、創建自体は大神神社より後の時代です。
  • 諏訪大社(長野県)は、諏訪大社は全国に25000社もある諏訪神社の総本社です。長野県諏訪市、茅野市、諏訪郡下諏訪町など諏訪湖の周辺の二社四宮によって構成されています。祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と、その妃である八坂刀売神(やさかとめのかみ)の2柱です。諏訪大社の成り立ちは『古事記』にまでさかのぼり、国譲り(国津神が天津神に対して葦原中国を譲り渡すエピソード)に反対した建御名方神が諏訪まで逃れ、そこに国を築いたことが始まりとされています。
  • 伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)は、淡路島は記紀に記される「国生み」において最初に生まれた土地であり、「国生み」、「神生み」を終えた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が淡路島多賀の地に幽宮(かくりのみや)に鎮まったと伝えられています。伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)はこの幽宮(かくりのみや)として伝えられる神社であり、祭神も伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。地元では淡路島で最も社格の高い神社であることから「一宮(いっく)さん」、あるいはそのまま「伊弉諾さん」と呼び親しまれた神社で、幽宮でなくとも『日本書紀』などに記載があります。伊弉諾神宮の境内には樹齢900年を超える「夫婦大楠」と呼ばれる、高さ30メートルほどの大きな楠があります。
  • 幣立神宮(へいたてじんぐう)は、熊本県阿蘇郡に位置し、日本でも非常に古い歴史を持つ神社とされています。古代神道や宇宙信仰に関連する神社とされています。非常に古い時代から祀られていたという伝承が残っています。特に、縄文時代に遡る神社であるという説があり、そのため1万年以上の歴史があるという言い伝えが存在します。

これらの神社も非常に古い歴史を持つため、日本最古の神社については議論がありますが、記録上では大神神社が最も古いとされています。

幣立神宮の伝説

幣立神宮(へいたてじんぐう)が「1万5000年前からある」という説は、日本の神社にまつわる伝説や口承によるものですが、歴史的・考古学的な裏付けは存在しません。この説はあくまで伝説の域にとどまります。

幣立神宮の概要

  • 場所:幣立神宮は、熊本県阿蘇郡に位置し、日本でも非常に古い歴史を持つ神社とされています。
  • ご祭神:国常立尊(くにとこたちのみこと)を主祭神として祀っています。この神は、日本神話において天地開闢(てんちかいびゃく:世界の創造)の神の一柱とされています。

1万5000年前という説の背景

幣立神宮に関しては、1万5000年前に創建されたという説が語られることがありますが、これは主に以下のような理由によるものです。

  1. 古代神道や宇宙信仰との関わり: 幣立神宮は、古代神道や宇宙信仰に関連する神社とされています。そのため、神代の時代(神話の時代)にまで遡る信仰があると考えられ、神話的な「古さ」が強調されています。
  2. 口承や伝説: 幣立神宮には、非常に古い時代から祀られていたという伝承が残っています。特に、縄文時代に遡る神社であるという説があり、そのため1万年以上の歴史があるという言い伝えが存在します。
  3. 特異な位置と霊的意義: 幣立神宮は九州のほぼ中心に位置しており、古代から神聖視されてきた場所です。また、天孫降臨に関連する霊的な場所ともされ、太古からの信仰が続いているという信念が根強いです。

※『2072年から未来人と魂の教室(下巻)』で書かれている内容は、成龍杜がリーディング(チャネリング)して得られた情報であり、歴史的・考古学的な裏付けはないものです。

歴史的・考古学的な見解

考古学的には、日本に神社が形成され始めたのは古墳時代以降で、1万5000年前に神社が存在していたという証拠はありません。縄文時代(約1万4000年前~紀元前300年頃)の日本では、土器文化や狩猟採集生活が営まれていたことが分かっており、現代の神社のような宗教施設が存在していたとは考えにくいです。
そのため、「1万5000年前」という説は、歴史的事実ではなく、神話的な伝承や神秘的な信仰から生まれたものと見るのが一般的です。
当時は、鳥居も本殿もなく、神社と言える状況ではなかったかもしれません。それでも、幣立神宮は非常に古い歴史を持ち、熊本の重要な霊場として多くの信仰を集め続けています。

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参拝する神社

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★伊勢神宮

★橿原神宮

大神(おおみわ)神社

★室生龍穴神社

★談山(たんざん)神社

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