4次元と5次元の違いをリンゴで考える
私たちが普段暮らしている世界は「3次元空間+時間」で構成される「4次元時空」です。しかし、物理学の理論では「5次元以上の世界が存在する可能性」が示唆されています。では、4次元と5次元の違いを、身近なものを使って考えてみましょう。
2次元のリンゴ:円になる
私たちがリンゴを「2次元の世界」で表現すると、常に円の形になります。これは、リンゴの断面を見たときに丸い形として認識されるからです。
- 2次元では、高さの概念がないため、リンゴをどう切っても円としてしか捉えられません。
- つまり、3次元の球を2次元で表すと、無数の円の重なりになります。
3次元のリンゴ:球になる
私たちの世界(3次元空間)では、リンゴは「球」に見えます。
- これは、無数の「円」を積み重ねた結果、球として認識されるからです。
- 2次元では見えなかった「高さ」の要素が加わることで、円の集まりが球として成立します。
4次元のリンゴ:無数の球の集合?
もしリンゴを4次元で表現すると、どうなるでしょう?
- 4次元空間では、3次元の球が無数に重なった形になると考えられます。
- ちょうど「2次元の円の集まりが3次元の球になる」ように、「無数の球を積み重ねることで4次元の形が作られる」と想像できます。
- これを「超球(ハイパースフィア)」と呼びます。
5次元のリンゴ:無数の4次元リンゴの集合?
では、5次元とは何でしょう?
- 5次元では、無数の「4次元のリンゴ」が重なっていると考えられます。
- これが何を意味するのか、解釈はさまざまですが、「無数の立体が同時に存在する」という状態を指す可能性があります。
- もし時間も次元として扱うなら、無数の時間が同時に存在する可能性もあるのです。
5次元では「無数の時間」がある?
時間を次元と考えると、4次元では「1本の時間」が流れています。しかし、5次元が存在するなら、
- 複数の時間軸が存在する(パラレルワールド的な概念)
- 異なる時間の流れが同時に存在しうる
つまり、5次元の視点から見ると、 「過去・現在・未来がすべて同時に存在する」ように見えるかもしれません。
まとめ:次元が増えるとは?
次元 | 例 | どのような世界か |
---|---|---|
2次元 | 円 | 3次元の断面 |
3次元 | 球 | 2次元の円の集まり |
4次元 | 超球 | 3次元の球の集まり |
5次元 | 無数の超球 | 無数の時間や空間が存在する可能性 |
次元が増えるごとに、私たちが理解できない「新しい方向」が加わります。それは無数の立体かもしれないし、無数の時間かもしれません。まだ科学的に完全に証明されてはいませんが、次元の概念を理解することで、宇宙の神秘に少し近づけるかもしれません。