RADWIMPS『夢見月に何想ふ』

ラッドウィンプス「夢見月に何想ふ」の歌詞

野田洋次郎 作詞 作曲

いつかの「忘れちゃいたい」僕も「なんで言っちゃったんだ」の僕も
好き嫌いとかじゃないくらい僕を愛でてくれたみたい

泣いた 笑った 叫んだ その“今”の連鎖が僕なら
偶然の上に生きてきた そして「今」の僕に会えたなら
悲しみよ 苦しみよ 痛みよ 気持ちよさよ ありがとう

若かりし頃に 戻りたまふと 願わん君の愚かさに
今までの全ての言葉と出会いは己を恥じて時を呪う

いつかの青すぎた夢も 季節は教えてくれよう
再び出会ったときに 見舞うその色は違えど

あなたを見ているんだ あの日の若きシラベは
ワタシを羨むあなたが 振り返ったときに言えるよう
「待っている」と

思い出せたその言葉だけで 数え切れぬ物語できて
いつかの場所にいつでも帰ってゆけるんだよね

だからね
いつかの雨も ここに降らすの
あの日の夢も ここに映すの
君とのアレも 気付けば
ほら 君は笑ってる

昔を惜しんでも 先を恨んでも その全てがもう 今の君なの
忘れたい君も 忘れたくない君も 作ってきたの 今の君を
記憶にある僕 思い出にない僕 その全てはね 僕を知ってるの
色付いていくの 一つになったの それが君なの

(悲しみよ 苦しみよ 喜びよ 儚さよ 愛しさよ 虚しさよ 痛みよ)

若かりし頃に 戻りたまふと願って それ叶って
季節は何思う?次君は何を請う?時は怒り 君を呪う

いつかの いつかの青すぎた夢も 季節は教えてくれよう
再び出会った時に見舞うその色は違えど

あなたを知っているんだ あなたが捨てたたくさんのアナタ
私はどこにも行かない あなたの中に 気付いてくれるの
「待っているよ」

最初のアルバムを高校生にして完成させたRADWIMPS

「夢見月に何想ふ」の曲は、2005年3月8日にリリースされたRADWIMPSの2ndアルバム
「RADWIMPS 2~発展途上~」のアルバムの4曲目に収録されています。

曲名の「夢見月に何想ふ」の「夢見月」は陰暦の3月を指します。
春の歌ですね。

それでは一つずつ歌詞を解説してきましょう。

いつかの「忘れちゃいたい」僕も「なんで言っちゃったんだ」の僕も
好き嫌いとかじゃないくらい僕を愛でてくれたみたい

「今の僕」と「過去の僕」が歌詞の中に登場します。
「過去の自分」は「今の自分」を好きや嫌いとかじゃなくすべてを愛でている

泣いた 笑った 叫んだ その”今”の連鎖が僕なら
偶然の上に生きてきた そして「今」の僕に会えたなら
悲しみよ 苦しみよ 痛みよ 気持ちよさよ ありがとう

泣いたことや笑ったことのすべての上に今の自分がいる。
それらをすべて経験して今の自分がある。
そして自分の運命は偶然の上にあり、一つ一つが奇跡であり、今の自分に繋がっている。
悲しみよ 苦しみよ 痛みよ 気持ちよさよ ありがとう

若かりし頃に 戻りたまふと 願わん君の愚かさに
今までの全ての言葉と出会いは己を恥じて時を呪う

若い頃に戻りたいと思うことは愚かである。
悲しみも苦しみも痛みも全てに感謝しているのであればそのような考えは起こらない。
今の自分は全ての経験が作ってくれた。
そのことへの感謝を持ちましょう。すべての言葉と出会いに感謝しよう。
感謝出来ないのであれば、時間に対して呪う行為だ。

いつかの青すぎた夢も 季節は教えてくれよう
再び出会ったときに 見舞うその色は違えど
あなたを見ているんだ あの日の若きシラベは
ワタシを羨むあなたが 振り返ったときに言えるよう
「待っている」と

若かった自分も青すぎた夢も季節(時=答基)が答えを教えてくれるだろう。
その時々のあなたが答えを教えてくれるだろう。
見える世界は違うこともあるだろう。
あなたの夢が青すぎたとしても未来のあなた(ワタシ)が振り返ったときに言えるだろう。
正解なんてないのさ、そのあなたのままでいいのだよ。
「待っているよ」と

思い出せたその言葉だけで 数え切れぬ物語できて
いつかの場所にいつでも帰ってゆけるんだよね

過去の想い出は、思い出せた言葉だけで、数えきれない物語をつくる
その度に、その場所に帰ってゆけるんだね

だからね
いつかの雨も ここに降らすの
あの日の夢も ここに映すの
君とのアレも 気付けば
ほら 君は笑ってる

だから、いつか振った雨も、今ここを(現在も)降らすの
あの日の夢も、今ここを(現在も)映像として映すの
君とのことも気づけば(思い出せば)いまも君は笑っている

雨は悲しみを表す表現

昔を惜しんでも 先を恨んでも その全てがもう 今の君なの
忘れたい君も 忘れたくない君も 作ってきたの 今の君を
記憶にある僕 思い出にない僕 その全てはね 僕を知ってるの
色付いていくの 一つになったの それが君なの

昔を惜しんでも(悔やんでも)、未来を恨んでも、そのすべてがもう今の君なんだよ。
忘れたい過去の君も、忘れたくない過去の君も、作って来たのは今の君そのものだよ。
(今の君は忘れたい過去の君の蓄積でもあるんだよ)
記憶ある過去の僕も、想い出にない過去の僕も、そのすべては今の君が知っているんだよ。
(今の君は記憶にない過去の君自身のことも知っているんだよ)
時間とともに君は色づいてくるのだよ(老いて変わっていくのだよ)
そして、いまの自分が作られているのだよ
そのすべてが今の君なんだよ。

あなたを知っているんだ あなたが捨てたたくさんのアナタ
私はどこにも行かない あなたの中に 気付いてくれるの
「待っているよ」

今のあなたは知っているんだ、あなたが(思い出や夢を)捨ててきた(忘れてきた)
たくさんの過去のあなたの思い出や夢
私はどこにも行かない。
あなたの心の中で、あなたが気付いてくれるのを待っているよ。

ここで言っている私とは、あなたが理想としている和多志であり、あなたの本質の和多志=あなたの魂=真我のことを言います。
大いなる和多志に気付いてくれるのはいつまでも待っています。

<まとめ>

過去の様々な経験が積み重なって今の自分がいるのです。
だから、過去に戻りたいとか、過去を後悔したりすることは意味がないばかりか、今の自分に失礼なのです。
それらすべてが今の自分を作っているのです。
そして、時=答の基がそれを知っているのです。
今の自分の中に過去があり、今の続きとしての未来があるのです

古典の言葉で書かれた歌詞が風情を表して感情を動かします

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です